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作品詳細

わが恋は燃えぬ
ワガコイハモエヌ

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カテゴリー
劇映画 
公開年月日
1949年02月15日 
製作会社
松竹・京都 
配給会社
松竹 
レイティング
一般映画  
英語名
 
上映時間
84分  

「夜の女たち」につぐ糸屋寿雄の製作で「女性の勝利」(新藤兼人と協同)の野田高梧の原案から「夜の女たち」「武装警官隊」「五人の目撃者」の依田義賢と「四人目の淑女」「嫉妬(1949)」「わが生涯のかがやける日」の新藤兼人が協同で脚本を書き「夜の女たち」についで溝口健二が監督した。カメラは「夜の女たち」「明日は日本晴れ」の杉山公平の担当。主演は「夜の女たち」「風の中の牝鶏」につぐ田中絹代、「破戒(1948 木下恵介)」につぐ菅井一郎(東宝)「肖像」「破戒」につぐ俳優座の小沢栄太郎、「殺すが如く」「王将(1948)」の水戸光子で、それに「肖像」「群狼」の三宅邦子、「陽気な街」の沢村貞子、その他俳優座より「颱風圏の女」「破戒(1948 木下恵介)」の東野英治郎と松本克平、および千田是也、信欣三、浜田寅彦らが出演する。

スタッフ

製作
絲屋寿雄
原案
野田高梧
脚本
依田義賢新藤兼人
監督
溝口健二
撮影
杉山公平
照明
寺田重雄
録音
高橋太朗
美術
水谷浩
音楽
伊藤宣二

ストーリー

明治十七年--自由民権の思想はほうはいとして青年の心をゆすった。岡山の旧家封建的な制度の中に育った平山英子もその恋人自由党員早瀬龍三の帰省によって急速に自由へのあこがれに胸を熱くした。東京へ帰った早瀬を追って英子が国を出たのはそれから間もなかった。東京へ--英子はそこでいまだ藩閥専制のうずの中で、自由の思想をもって生きていくことの如何に困難であるかを知ると同時に、早瀬が意外にも口に自由を唱え、その正体は藩閥政府のスパイであることを知ってがく然とした。英子は裏切られた。しかしその英子を励ましてくれる重井憲太郎があった。重井は自由党内の重要人物であり何かにつけ英子を力づけ、英子の心は急激に重井にひきつけられた。かかるとき井藤俊文の帰朝によって自由党への弾圧ははげしく、総裁稲垣はもろくも井藤の膝下にあった。重井は痛憤してあくまで自由のために闘うことを心に誓った。そこにはすでに重井と結ばれた英子があったのだ。そのとき秩父の製糸工場の突発事件が起こった。虐げられた女工たちとその親たちである貧農が暴圧に耐えかねて立ったのだ。重井と英子は応援にかけつけた。その夜工場は火災を発し、重井も英子も、そして女工の一人、放火した千代が投獄された。千代はかつて岡山の英子の家の小作人の娘でこうして遠く売られてきていたのだ。奇遇であった。同じろう獄で英子は千代をかばい、そして女の無力をしった。明治二二年憲法は発布され大赦によって重井たちは出獄した。重井は出獄と同時に第一回総選挙に立候補するため自由民権運動の中心大阪へおもむいた。もちろん英子も、そして千代も一緒だった。こうして三人の生活ははじめられた。英子にははじめての「女」としての生活だった。だが思想家としての重井は家庭にあっては、やはり一人の暴君であった。英子は思う。女の幸せとは何であろう。私はやはり女性の、人間としての権利を叫ばねばならぬであろう、と。そのころ、英子は恐ろしいことを知った。重井が千代と関係したのだ。重井はいう「ちょっとした過失だ」と。だが英子はもう何もいわない。ただひしひしと女の無力を感じるのだ。重井が国会議員に当選した日、英子はきっぱりと別れを告げた。--更に、更にきびしいであろうが、新しい女性の本当の自由と権利を求めて……。

仕様

  • カラー/モノクロ:
  • 映写フォーマット: フィルム /35mm
  • サウンド: モノラル

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