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作品詳細

真昼の円舞曲
マヒルノエンブキョク

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カテゴリー
劇映画 
公開年月日
1949年10月16日 
製作会社
松竹大船 
配給会社
松竹 
レイティング
一般映画  
英語名
 
上映時間
108分  

製作は「別れのタンゴ」の小倉武志で「森の石松(1949)」「殺人鬼」の新藤兼人の脚本から「森の石松(1949)」につぐ吉村公三郎が監督する。キャメラは同じく「森の石松(1949)」の生方敏夫が担当する。主演は「四谷怪談(1949)」につぐ田中絹代と「地獄の笛」「白鳥は悲しからずや」の井川邦子で、それに「四谷怪談(1949)」「母呼ぶ鳥」の滝沢修、「グッドバイ(1949)」の若原雅夫、「愁海棠」の坪内美子、「白鳥は悲しからずや」の東山千栄子、「四谷怪談(1949)」の佐田啓二らの他千田是也、東野英治郎、青山杉作らが出演する。

スタッフ

製作
小倉武志
脚本
新藤兼人
監督
吉村公三郎
撮影
生方敏夫
録音
浜田辰雄
美術
大村三郎
照明
吉沢博
音楽
加藤政雄

ストーリー

ここ麹町高台の焼跡古びた洋館の広間へ、そそくさと中年の男たちが集まって来た。この家の主人公、雨宮鶴代の危とくの報せにしぶしぶやって来た縁者たちである。この家に三十年つとめたという女中ユキの話で、鶴代は二日も眠り続け、もはや臨終だというのだ、古びたガランとしたこの家にはもう何一つ品物もなくこの家すらも抵当に入っている。男たちはもし鶴代が死んだ場合その葬儀の責任をだれが負うかでもめた。そのあげくかつて鶴代の亡夫の囲い者であり今は亡き貝原咲江の娘多恵子にその責任をなすろうということになった。そこで池袋辺のカフェーにいる多恵子がつれてこられた、多恵子はその縁者の男たちには冷たい眼でみられていたが、今日ばかりは丁重にむかえられた。ところで二階の部屋でこんこんと眠り続ける鶴代は、ふっと眠りからさめた。意外であった。ユキはおどろいてみんなを呼んだ、集まった人々を見回す鶴代は何ごともなかったようにさわかな面もちであった。そして「みんな集った機会にたった一つ残してある宝箱をみせる」といいだした。男たちは急に眼を輝やかした、ところがその宝箱はどこにあるのかわからない。男たちはみにくく争って地下室や物置をさがしまわった。多恵子はその男たちの物よくの亡者たちを鋭くながめるのだった。やがて宝箱は鶴代の手によって見つかった。ふたをあけると二重底になっていて、静かに「舞踏への招待」の音楽が流れ出した。男たちはその箱を手に入れんものと、手のひらを返すように鶴代の御気げんをとった。しかし鶴代はそれを多恵子の手にあづけてしまった。やがて男たちの提唱によって鶴代の気げんをとるために舞踏会が開かれることになった。鶴代は若き日の恋人春宮を招待してくれという。しかたなく男たちは今有楽町のガード下でくつ磨きをしている春宮老人をつれてきた、舞踏会は開かれた、男たちは宝箱をもった多恵子にいいより、多恵子は益々みにくい男たちの姿を知った。やがて宝箱の中から流れる音楽にのって鶴代と春宮は若き日の幻想の中で静かにおどり出した。そしておどりの中で鶴代は再び倒れ、春宮は気が狂ってしまった。息をひきとる間際、男たちは宝箱を奪いあったが、しかし多恵子の手から受けとった宝箱の二重底の中から出てきたのは春宮から鶴代にあてた恋文であった。男たちはふん然として去っていった。鶴代の死の床で、多惠子とユキだけが、その恋文をみつめていた。古いものは去り恋文は多恵子の手で焼かれた。古いもの、みにくいものへのぎょう視から多恵子はきっと新しい強い生き方をするであろう。

仕様

  • カラー/モノクロ:
  • 映写フォーマット: フィルム /35mm
  • サウンド: モノラル

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